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第14回体育授業研究会奈良大会1日目

始まりました。
1日の始まりはジョグから。奈良市内を走る。

大会は昼からだったので、午前中は観光をしました。
昨日は入れなかった東大寺の中へ。
東大寺デカイッ!
大仏もデカイッ!
昔の人達はこれらをどうやって作ったんだろう?
すげー時間かかったんだろうなぁ。
そして、13時。
開会です。

まずは、基調講演「新学習指導要領の改訂とこれからの授業づくり」(Tカハシ健夫先生)

気になったところを抜粋します。
  • 体育的学力とは、身体能力、態度、思考判断、そしてそれらのベースとなる知識からつくられる。
  • 子どもたちに教える上で、運動のコツがある。それを教師がしっかりおさえておく。
  • もっと楽しい体育授業を行うためには、ただ「自分の持っている力」からスタートするだけではいけない。それからスタートして放っておいても伸びるものではない。よって、教師が意図的に基礎・基本を意図的に学ばせることが必要である。
  • 人間はそもそも欠陥だらけ。故に子どもは「できる」ということに異常な興味を持つ。小さな子にとっては階段からぴょんと降りるのすらチャレンジ。できたら嬉しい。教師がその辺りを理解し、フォローしてあげる必要がある。
続いて、シンポジウム「『運動有能感』の高まりと『もっと楽しい体育』」(Oカザワ祥訓先生、他)
Oカザワ先生らは、運動有能感を「身体的有能さの認知」「統制感」「需要感」から構成されるものと定義しました。それぞれ「運動ができるという自信」「努力すればできるようになるという自信」「指導者や仲間から受け入れられているという自信」を意味しています。
これらの指標を用いてアンケート調査を行い、例えば単元前と単元後の変化を読み取るという研究をなさっていました。
言っていることは分かりやすかったのですが、目新しさはあまりなかったように思います。
運動有能感を高めるための手立てとして、評価の工夫(絶対評価・相対評価から個人内評価・努力評価)を挙げられていましたが、どこかで聞いたことがある感じでした。
研究としては、今まで感覚的に言われていたことを数値に表したという感じでしょうか。

質疑では、先程お話をされたTカハシ先生が、万能感のあるうちに様々な経験をさせておくことの重要性を話していました。
万能感のあるうち=できるうちにやらせる。できると言うか、子どもが「できるよ!」と何でもできると言っちゃう時期です。

でも、我々が担任するのは1年ないし2年です。
「その時期に経験していない子にはどうすればいいの?」という疑問が湧いてきて然るべきです。
だって、指導要領にはこんな技をやりなさいって例示があるんだから。
指導要領に従う義務のある現場の先生は「やらなきゃ!(やらせなきゃ!)」って思いますよね。当然。

夜の飲み会でHラカワ先生がこんなことを言ってました。
「発表の中にあった附属学校ですらあのレベル。指導要領のレベルが高いのかもしれない。」
少なくとも熱心にやられている教師集団ですら厳しいという現状。
体育を得意とする先生が1人いたって解決するわけありません。

やっぱり現場は指導要領に泳がされているのかな…と感じた日でした。

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