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読みを深めるって…

昨日の校内研で、ずっと謎だった言葉の意味が少しわかった気がする。

読みを深める。

Iノウエ先生のお答えから、読みを深めるとは、個の読みをみんなと共有することによって、個々に新しい解釈が生まれるということだと私は受け取った。

そこで、先日終わった『やい、とかげ』を再び引っ張り出して感想文の交流をしてみた。
明らかに良い出来の文章を書いている子が2人いました。
その「スゴさ」はどの子もわかるらしい。

「お〜…スゴイ…」
そう呟く子に、「何でスゴイのかな?」って聞いてみる。
すると、「ん〜、気持ちが変わっていくところが書かれているから?」と、戸惑いながらも即座に答える子もいるし、「え〜、わかんな〜い。」と、悩み続ける子もいました。

そうやって解釈を交流する様子を見ていると、「読みを深めるってこういうことか。」というのが何となく見えてきました。

良いか悪いか分からない子は、良い(または、悪い)という友達の意見を聞くことによって評価の基準が作られる。
良いか悪いかの判断をできる子も、友達の意見を聞く中でその評価の基準を明確にしていく。
文章自体が良いと評価された子は、周りの承認によって、本当に良い文章だったんだと納得できる。
的外れな事を書いていた子は、何を書けば良いかに気づける。

こういった一連の流れは、いくら優秀な教師が前でべらべら喋ったところで実現されることではないですよね。
仲間がいなければ行うことはできません。
教師ができることは、価値付けをしてあげることや、意見交流の場を設定してあげることです。

「これが正解だよ。」といって全て丸く収まるなら、学校に行かなくて良いですね。
学習ってのは、すべからく時間のかかるものなのかもしれません。

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