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3と3.0

この頃、算数で小数の学習をしています。
移行措置期間にばっちり当たっている子たちなので、小数の概念の獲得から、足し算、引き算、かけ算(小数×整数)、わり算(小数÷整数)、小数第二位の足し算・引き算までやらなければなりません。

大変だ…
我々も…

そのなかで、今日は「0を入れるか入れないか」という話になりました。
例えば、1.2+3を筆算で解く場合。
(等幅フォントじゃないとちゃんと見えないかも…)

_1.2
+__3
-------

ではなく、

_1.2
+3
-------

と計算するのは、見えない0があるからです。つまり、

_1.2
+3.0
-------

と表せます。

この問題を解くときに、「この0っているの?」と、子どもたちに問いかけました。
すると、ある子が「無くてもいいけど、0を使うと分かりやすいから僕は使う」と答えた子がいました。

その意見に意義を唱える子が現れ、議論はぶつかり始めます。
必要だと言う子は「ケタを間違えにくくなる」と主張し、必要ないと言う子は「0は無いっていう意味だから書かない」と主張しました。

0を使うか使わないか決めなければならないのであれば、どちらがより数学的に正しいかを追求することになるでしょう。
しかし、よくよく思い出してみると、最初に答えた子は「使うと分かりやすい」と言ったのです。
決して、0を使わなければならないと言ったわけではありません。

私の問いに対する答えは、最初から両者の意見は一致していたのです。
「0は必要か?」の答えは、両者共に「0は無くてもいい」と言っているのと同じですよね。

この一連のやり取りから分かるように、0は無いという意味を表すだけでは無さそうです。
0があることによって、わかりやすくなったり、より詳しく表すことができる。
0はそんな意味も含んでいるのですね。

子どもたちには、「これはこういうものだから」と型にはめるだけの思考に終始して欲しくないな〜と思います。
型にはめるだけの勉強ってつまんないですから。

型にはめたり、型を創ったりできる人になってほしいなぁ。

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