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頭でわかって、体がわかって

跳び箱の時間が足りないかもしれない…
目下、首はね跳びの習得に向けて授業を展開中なのですが、なかなか厳しい感じです。
コツが分かればサクっとできるのかもしれませんが、コツが分かるスピードは人それぞれ。
当然ながら早い子もいれば、遅い子もいます。
後者にテコ入れをするにしても、指導者として授業にいるのは私だけ。
猫の手も借りたいとは正にこの事。

個人的には台上前転よりも、ハネ動作のある首はね跳びの方が楽しいと思っています。
見た目にも、感覚的にも。
台上前転との最大の違いは、感覚的な部分で言えばフワッとした感じが味わえることではないでしょうか。

首はね跳びも台上前転も跳び箱の上で回転することは同じです。
ところが、部分的に見ると、正反対の動きをしている部位があります。
それは背中です。

台上前転は、着手から着地にかけて背中を丸めた状態です。
一方で、首はね跳びは、着手から第二空中局面にかけて、体を反ります。
先程書いたフワッとした感じは、これによって得られる推進力から生まれる感覚です。

「体を反る」と言っても、反るタイミングやスピードによって、ハネ動作から得られる推進力は変化します。
運動のおもしろいところですよね。
「体を反る」という行動は分かるのに、具体的に動かすのは難しいってのは。

仮に、助走を◯◯m/sで走り、踏み切った後、腰を床からの高さ◯◯cmまで上げ、踏み切りから◯◯秒後に体を反る…みたいに、数値で明らかにできたとしても、やはり実際に動かすのは難しい。
頭で分かっていても、体が分かっていないと運動は成立しません。

なんだかんだ言っても、反復練習は大事だよな〜と思います。
反復練習という字面だけ見ると、いかにも部活とかトレーニングを想起させてしまいます。
我々が授業でやらなければならないことは、繰り返しを繰り返しだと感じさせないよう生徒を騙すことなのかもしれません(表現が良くないか…)。

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