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小学部会2月例会

例年は2月に例会は無いのですが、今回は行われることになりました。
会の流れは以下の通り。

  1. 学習会
    1. ナオイ先生の授業づくり…教材変更の可能性アリ
  2. 自己紹介
  3. 提案「研究発表会の趣旨説明」サトシ先生
  4. 実践報告「タグとり鬼を進化させよう」
    1. 授業観察(ビデオ)
  5. 協議
    1. 提案者が協議を聞き、2軸4象限の図にまとめる
  6. まとめ

今回は、先日行われた研究発表会の内容を踏まえての提案でした。サトシ先生は研究主任として発表もされていたので、学校研究という観点から、まずは研究発表会の趣旨説明からお話されていました。

その後、実践報告とその協議に移りました。
協議で話題となったのはゲームの修正について。
ゲームの修正は、同時に展開計画の修正でもあった。

計画の段階ではゲームを進化させる場面を公開に合わせるはずでした。
しかし、授業者であるサトシ先生は、子どもたちの様子を見て「進化は次にしよう」と投げかけたのです。
これを見た研究発表会の参会者は、そして授業者は何を考えたのでしょうか?

研究発表会当日の協議会を思い出すと、参会者が考えたのは「作戦を考えさせたかったのではないか」ということです。
これと合わせて「1年生に作戦を深く考えさせる必要はあるのか」という疑問も抱いていたはずです。

一方、授業者は何を考えていたかと言うと、ゲームを進化させなかった理由は先のことを考えてのことでした。
「後で進化させた方がもっとおもしろくなる、上手になる」という見通しがあったのです。
しかも、その見通しとは予め授業前に決めていた部分もあれば、そうでない部分もあり、今この瞬間に得られたリフレクションを元に修正をかけていったのです。
まさに反省的実践家を志向した授業だったのだと思います。
ちなみに、公開授業後のお話を聞く限り、実際に大幅な技能の伸びが見られたそうです。

作戦については、一般的に「ついつい枠として作戦タイムをとりがちだ」という指摘もありました。
作戦とは本来、強制的に話し合わせることが目的ではないはずです。
子どもたち自身が話し合う必要があると感じたときに初めて作戦タイムが生まれ、その話し合いで合意形成されたチームの行動が作戦として実行されるのです。

授業者が作戦タイムをとったのは、子どもたちが作戦タイムを必要とするだろうと直感したからでしょう。
つまり、気になる児童が所属するチームが、その子に対して何らかの手立てを打つことを見越していたのです。

どこまで行っても授業は一般化できないなと思わされる部分です。
「一度もゴールできていない子がいる。その子はゴールしたがっている。あのチームは、その子のために作戦をしたくなる」なんて、そのクラスを実際に教えている先生しか知りようがありませんからね。

協議を聞きながら、自分が実習生だったときのことを思い出しました。
あのときもサトシ先生は見通しを持って授業をされていました。
それはあたかも、その場その場でストーリーを紡いでいき、より良いエンディングに向けて子どもたちを導いているように見えました。
「教師はストーリーテラーである」

例会を終えて打ち上げ@和旬
二次会@Minton House
今年度もあと1ヶ月ほどですね〜。
新年度は目の前です。

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