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第24回ランニング学会大会1日目

今日、明日と第24回ランニング学会大会が立正大学(大崎キャンパス)で開催されます。

9時過ぎに会場到着。
受付を済ませてからポスターの掲示をするため、1つ上のフロアへ。
そこで、HP関連のお話をされる。
しかし、お話はそれだけではなかった…やむを得ない事情により、B発表の座長を頼まれる。やるしかない。

かくして学会大会が始まりました。

初日のプログラムは以下の通り。
  1. 基調講演
    「科学的根拠に基づくランニングのトレーニング法」山地先生
  2. 一般研究発表A(8題)
  3. ランチョンセミナー
    「ランニングにおけるBCAAの有効性」吉澤先生他
  4. 教育講演
    「ニッポンの底力ー震災・困難からの再生としての身体運動ー」町田先生
  5. パネルディスカッション1
    「震災においてランニングを考える」小原先生他
  6. シンポジウム1
    「マラソン・2時間を考える」狩野先生他
  7. パネルディスカッション2
    「日本マラソン再興」狩野先生他
  8. 懇親会
プログラムを見て頂ければわかるように、結構ぎっちり詰まっています。
ランチョンセミナー(昼食とりながらの講義)があったので、実質休憩なしのまま午前と午後が繋がっている形だったせいでしょうか。
後半は私もナラサキくんと共にぐったり気味でした。

しかしながら、それぞれのお話は大変興味深く聞かせて頂きました。
特に町田先生のお話は印象に残っています。
先生はお話以前に経歴からおもしろい。興味のある方は町田宗鳳ホームページをご覧下さい。

十牛図を示しながら、その解説をして下さいました。
  1. 尋牛:牛どこだ?牛を探す。
  2. 見跡:これは!牛の足跡を見つける。
  3. 見牛:いたー!牛を発見。
  4. 得牛:力づくで牛をゲット。正念場。
  5. 牧牛:ほら、帰るぞ。牛が思ったとおりに動く。
  6. 騎牛帰家:楽チンだ。牛の背に乗って家に帰る。
  7. 忘牛存人:ただいま。牛のことは忘れる。
  8. 人牛倶忘:(空白)。全部忘れる。
  9. 返本還源:自然が一番。普段の生活が楽しめる。
  10. 入鄽垂手:街へ。痴聖人になる。
(※私の勝手な解釈を記載してあります。)
これらは、禅の悟りに至る過程を現しているのですが、ここでは「愚かという徳」を持つことの大切さを語っていました(十牛図について、詳しくはWikipediaを参照のこと)。

「愚かという徳」というのは、例えばフーテンの寅さんみたいな人を指すらしい。
バカだなぁと思われながらも、愛される。そんな人。
スポーツを通して「愚かという徳」を養いたいと町田先生は仰っていました。

少し主旨とはズレるかもしれませんが、一見、愚かに見えるようなことを実行している人が大成していますよね。
サプライズゲストとしていらっしゃった藤原新選手も、マラソンであっても従来の走り込みによるトレーニングではなく、高強度の練習を行うことが有効であると信じ、実行していると言っていました。

愚直であること、それはただ単に頭が悪いということを意味しているのではないのでしょう。
十牛図を見ても分かるように、試行錯誤の末に悟りに辿り着きます。
やり方によっては、もっと効率的に牛を捕まえることができる可能性もあるでしょう。
でも、それでは悟りの境地に立ち入ることができないようです。

スポーツでも、研究でも、何でも良い。
周囲に愚かに思われるくらい真っ直ぐやってみると、意外な結果が現れるのかもしれません。

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