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小学部会1月例会

2012年の小学部会1発目は保健の授業研究からスタートしました。
テーマは「思考力をはたらかせる保健学習」でした。
会の流れは以下の通り。
  1. 学習会
    1. ナオイ先生の学級について
    2. 今後のテーマとする教材について
  2. 自己紹介
  3. 提案「思考力をはたらかせる保健学習」Kロキ先生
    1. みなさんが考える保健について
    2. 思考力をはたらかせるとは…
    3. 授業の学習内容と概略
    4. 授業VTR視聴
  4. 協議
  5. 一人一言
今回の提案では、知ることと考えることの結びつきを大切にし、具体から抽象へ展開していくことを「思考力をはたらかせる」と捉えていました。

授業の内容は、身近に起こるけがの原因を「行動」と「環境」に分類する活動を含んでいました。
協議の中心になったのは、この2つの事象に分類するという点でした。

けがの発生原因を、明確に行動と環境に分けることができるでしょうか。
例えば、曲がり角で人にぶつかったとすると、それはどちらに分類されるのでしょうか。
曲がり角という環境でしょうか、それとも、そこを通行していた自分の行動でしょうか。
多くの場合、けがの発生原因自体が複合的であると思います。

子どもたちの答えは、自分の経験を踏まえて出されますから、より複雑になり分類困難になることが予想されます。
議論の中心となったのは、そういった場合に生じるであろうグレーゾーンを用意していなかったことでした。
分類していく中で「これはどっちなんだろう?」と考える場面が訪れるはずです。
そのときこそ、子どもたちが思考力をはたらかせることにつながるのではないでしょうか。

授業者としては、2つに分類すると決めていたら、多少強引にでも2つに分けようとすると思います。
しかし、2つにこだわらずグレーゾーンを許容することを想定しておけば、子どもたちの自由な発想を引き出すことができます。
子どもたちは仲間の考えを聞き、自分の経験を踏まえてけがの発生原因を抽象的に捉えるようになっていくでしょう。

疑問を持つ場面がなければ、自然と授業の勢いは停滞していきます。
あえてグレーゾーンを設けることで、子どもたちの中に問いを生むのです。
これを可能にするのは、入念に教材研究をし単元の見通しを持っておくことです。
教科書は一例であり、子どもの発想はその配列とは違うこともありえます。
今回の議論を通して、方法論に固執しすぎず、何を学ばせたいのかを明確にすることの大切さを再認識できました。

打ち上げ@(場所をメモするの忘れてた)
魚がおいしかったのは覚えています。
二次会@男の台所
店名がイカしていますね。調子こいて飲み過ぎた…

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