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学習会 マット実技研

ちょっと体調も良くなった今日は、学習会でマットの実技研が行われました。
ゲスト講師として、フジイ先生に来ていただきました。
今回は中学年のマット運動に焦点を当てて頂きました。

マット運動は、できたら面白い。逆に言うと、できないとつまらない。
だから、子どもたちをできるようにしてあげる必要がある。
そのためには、低学年のうちから基礎感覚を身につけさせないといけない。
教師が必要な基礎感覚を意識した上で、子どもたちに提示する。
それは、なるべく子どもたちが楽しめるものにする。
そうしないと、子どもたちは継続的に基礎感覚を養うチャンスを失うことになってしまうから。

マット運動を指導する上で、押さえておくべきは、基礎感覚だけではありません。
回転系と展開系に分かれることも押さえておくべき。
回転系は、背中が丸くなった状態であり、展開形は、背中を反った状態です。
これまた低学年時にどちらかの運動を多く取り入れているかによって、その後の運動に大きな影響を及ぼすのです。

藤井先生は、いろんな動きが頭のどこかにプログラムされている必要があるといった表現をされました。
頭に思い浮かばなくとも、体で覚えていれば良いのです。
頭か体が「あ、これはあの時にやったな。」と感じられることが大切です。

そういったことを念頭に置き、実技研に臨みました。
前転や後転といったベーシックなものから、手を腿に当てたまま体の側面で回転する側転などバラエティーに富んだ内容でした。

「連続技は失敗から生まれることが往々にしてある。」というのも印象的でした。
例えば、「前転から後転へつなげる連続技を考えよう。」という課題が出されたときに、子どもたちは進行方向に向かって回転しようとするので、足交差やジャンプでつなげる工夫をすると考えられます。
ところが、上手く回れない子も中にはいるでしょう。
そういった子が、前転で回りきれなくて、後ろにコロンと倒れ込んだら、それが後転に見えるわけです。
そうすると、前転から後転へつなぐ方法として、進行方向と反対側へ転がるというのもひとつの発見として認められるわけです。

しかし、ここで教師が「それはダメだよ。」と言ったらどうなるでしょう。
子どもにとってはダメなんだ…という意識が残ります。
冒頭に述べた「できる」という思いとは真反対です。
だからこそ、幅を持った見取りで「それもいいね!次はここを○○するともっとよくなるよ!」と言ってあげた方が良いのです。
子どもにとってさぞ心強いことでしょう。

いくら知識があっても、受け止め方次第で子どもたちを生かせるかどうかが決まる。
フジイ先生の度量や声かけは引き続き見習うべき点が多いなぁと痛感させられた実技研でした。

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